ff6dde49118b219226ee8901682b782b.png

[純愛]「娘さん下さい!」って言いに行くww

人気記事
zyun

1: :2009/06/04(木) 14:08:34.74 ID:

俺さ、今日の夜にさ、彼女の母親に「娘さん下さい」って言いに行くんだw 
ようやく・・ようやくなんだ。 
んで今さガチでさ緊張してるんよ 
だからさ、ちょっとこれまでの事を書いていきたいとおもうんだ。 
聞いてくれよ、な?w 



3
: :2009/06/04(木) 14:09:26.11 ID:
お断りします
2: :2009/06/04(木) 14:09:21.78 ID:
俺は今年28になるおっさん。 
大学卒業して就職した先をすぐに辞めてプーになりしばらくしてようやく見つけた仕事先で安定してきたので春先に彼女にプロポーズをした。 
彼女は21になる普通の女性(仮名:ユウ) 
特段綺麗だとか、可愛いとか、スタイルがいいだとか、性格がいいとかじゃないんだけど。でも一つだけ、一般の人とは違う。彼女は高度の難聴者。人の声はほとんど聞こえません。 
7: :2009/06/04(木) 14:10:35.00 ID:
出会ったのは随分前の話。 
だから話が曖昧になるかもしれないけれどそこは・・すまん。 
俺は大学に入学してからは福島から上京して一人暮らしするようになった。 
仕送りも少しもらってたんだけどなんだかんだで金はそれ以上に必要になる。親の負担を少しでも軽くしようって孝行心もあった。 
そこでバイト。近くの個別指導塾の講師。正直面倒だったんだけど金のためだと週3くらいのペースで入っていた。 
塾講師やったことある人は結構いると思うんだが、最初は研修みたいな形で先輩講師と一緒に授業をしてた。そこは1対2の塾で小学生から中学生まで教えていた。 
んでバイト初日。 
欠席が出てマンツーマンの授業。マジで後悔した。 
『普通』の生徒の授業をするもんだと思っていたからな。 
教室長に「今日見る生徒・・難聴者の生徒さんでね。一応言葉は話せるけど声は聞こえないからなるべく筆談でお願い」って言われた。 
なんだそれwって思いながらも生徒の下へ。 
机の上にテキストと筆箱を出してボーっと前も見ながら座る女の子。 
それがユウとの出会いでした。 
12: :2009/06/04(木) 14:11:24.20 ID:
一応続けたまえ。
15: :2009/06/04(木) 14:12:12.83 ID:
近づいたけどなんか俺には気づいてない。 
「初めましてw」 
ついつい耳が聞こえないのを忘れてそんなことを言ってしまったw 
声にではなく存在に気づいたようで軽く会釈をしてきた。 
見た目からは全く判断できない。 
白のカチューシャをしたその子は円らな瞳を俺に向けたんね。ホント見た目は普通の女の子。白のワンピースを着ていたのを今でも覚えている。それと一番の印象は綺麗な髪だった。肩まで伸びた黒髪。今も昔も髪型は変わらない。ストレートの黒髪。 
その髪の毛の間から覗く補聴器。ああ、そういえばこの子は耳が聞こえないんだった。 
そんで、無神経にもほどがあったんだが俺は自分の耳を指して「聞こえないんだっけ?」なんて言ってた。それも彼女には聞こえないのになw 
そしたユウは「はい」って言った。 
たぶん動作で分かったんだろう。 
意外にもはっきりとした口調だったことには驚いたね。 
俺は少しドギマギしながら彼女の隣に着いた。 
それと同時にユウはノートとテキストを開いた。 
「ここからここまてがしゅくたいてす」 
ん? 
「しゅくたいてす」 
あー、宿題ね。 
やっぱなんか発音がおかしい。これが難聴者なのかと。 
今でこそ『難聴』について詳しくなったものの、この時はマジで焦ったw 
幼稚園生、いやそれ以下が話すような喋り方を時たまするからね。 
それに声がちょっと大きい。 
16: :2009/06/04(木) 14:13:10.74 ID:
難聴者にも色々ある。 
一般的に生まれつき耳が聞こえない人、音声言語(喋り方みたいなもん)を取得する前に耳が聞こえなくなった人を『ろう者』、取得後に耳が聞こえなくなった人を『難聴者』、『中途失聴者』なんて言う。そしてユウは『高度』の難聴者として障害者手帳も持っている。 
高度ってのは70デシベル~90デシベル以下が聞こえない難聴者だ。彼女の耳には怒鳴り声さえも届かない。耳元で大声(結構本気)を出してようやく聞こえるそうだ。 
100デシベル以上でも聞こえない人は『ろう者』と認定されるんだけどね。具体的に言うと飛行機の音とか地下鉄とかだな。 

んでユウは5歳のときに頭部の打撃と強度のストレスが理由で失聴した。 
ようするに音声言語の獲得している最中に耳が聞こえなくなった。 
そのせいで『発話障害』も持つようになる。 
ユウの発話障害は『聴覚性構音障害』と呼ばれるもの。 
舌足らずの人いるだろ?サ行が弱いとか、濁音、半濁音が弱い人って。簡単に言えばそれ。 
彼女は『ダ行』が特に弱い。完全に点を抜かしてしまう。 
それと言葉を短く言う(単語によりけりだけどね)、学校を『がっこ』、先生を『せんせ』って言うような具合。 
中学校からろう学校に通い始めたから訓練はしたようでこの頃と比べたら今の発音、発声は格段に良くなった。 
ダ行はどうしても弱いが短く言う癖は減った。 

23: :2009/06/04(木) 14:15:40.07 ID:
すまん・・話が逸れた。 
宿題が解かれているノートを覗いたら他の講師の文字が書かれていた。赤で書かれた講師の言葉に彼女はこれまたペンで答えている。いやー、こんなんで授業が成り立つのかよと思ったねw  
ああぁ・・俺もこんな授業しなくちゃなのかぁ・・って正直ダルかった。 
取り敢えず○付け。 
んで途中で気づく。小数の計算?え?小学校六年だよな・・。ゆとりってこの事?まさかな。はっきり覚えてる。彼女は小学四年生の問題を解いていた。しかも出来は五分五分。 
「えっと・・あまり分かってない?」ってまた音声発信。 
慌ててノートに書き込む。 
彼女は曖昧な反応。 
俺は授業の要領分かってなかったし、先輩講師もどっかいっちゃってるし・・。 
取り敢えず間違ったところを見て何がどう間違っているのかチェックした。 
27: :2009/06/04(木) 14:17:07.63 ID:
なんてことはない。要は基本が理解していなかっただけ。 
なんとなくの理解で済ませてしまっているようだった。 
俺は一から教えた。次の単元とかお構いなしにね。 
彼女も最初は無表情で淡々と俺の説明を見ては解いていた。 
間違いがあるとなるべく丁寧に解説した。 
彼女も次第に理解してきてチャレンジ問題もこなした。 
ふむ、理解力はいいじゃない。 
自分で作ったちょっと意地悪な問題もあっさりとこなしやがった。 
なんかムカついたw 
「そんな簡単に解くなよーw」なんてノートに書いたら初めて笑った。笑ったというよりも照れたような感じだった。 
後半になるとお互い少し慣れてきたのか世間話。 
まぁ、小学生と大学生がする世間話だからたかが知れているけどさ。 
映画の話で盛り上がった。小学六年生なのにめっちゃ知ってるw  
俺も映画は結構好きだったから授業そっちのけで盛り上がったw  
小学生と話が合うってのもなんだけどな。ユウは最初の印象とは違いよく笑う子だったよ。 
最後に「せんせ」と言われて手渡されたものがある。 
彼女が今でも大好きなリンツのリンドールホワイト。 
「いっこあげる」 
俺は甘いもの好きじゃないんだが笑顔で受け取った。 
そして出口まで見送る。 
チョコをほお張りながら彼女は帰っていった。 
18: :2009/06/04(木) 14:13:31.61 ID:
>>1マジレスすると 

下さいはヤメロ 
嫁はモノか?

32: :2009/06/04(木) 14:18:52.61 ID:
「ください」はダメか・・。 
マジで緊張してるw 
書き込んで少し緩和中w 
長くなると思うから勘弁・・。
35: :2009/06/04(木) 14:20:31.10 ID:
授業後に教室長に「授業どうだった?」って聞かれた。 
「いやーw大変でしたw」 
「でも良かった」 
「どういうことですか?」 
「あの子ね、他の先生だと態度が全然違うんだよ」 
「へぇ・・」 
「悪い子じゃないんだけどね、人によっては全く反応しないんだ」 
そんな生徒を新人に回すなwって思ったけど黙っておく。 
「彼女があんな笑ってるの初めてみたよ」 
「そーなんっすか?w」 
「これからも頼むね」 
「はぁ・・」 
それからユウの担当は俺になった。 
39: :2009/06/04(木) 14:22:37.33 ID:
イイヨ、イイヨ!
41: :2009/06/04(木) 14:22:58.00 ID:
見てるぜ! 
がんばって書いてくれ。 

実は俺も一度障害もった子に恋したことあるぜ。 
なんだか、あの純粋な感じに引かれたのかもしれない。

45: :2009/06/04(木) 14:25:08.40 ID:
週一で通っていた彼女の通塾日と俺の固定シフトがたまたま合ったのもあるだろうけど、それ以上に他の講師が彼女の授業に入りたくなかったのだと思う。 
手間がかかる。反応をあまり見せない。 
なんてのがその理由だと思う。 
大抵のバイト講師なんて適当に教えてりゃーいいだろって考えの人が多いと思う。 
かくいう俺も最初はそうだったしな。 
だから、ダリーなぁ・・とも思いながらも最初の内は彼女の授業をこなしてい。 
でもな、その内に筆談にも慣れ、他の小学生の生徒よりも飲み込みが早くてやる気があるその子を見るのが楽しくなってきたんだよなw 
彼女は宿題も与えられた以上にこなしてきて七月に入るまでに六年生のテキストに突入した。 
当初と比べるとやる気が違った。 
そんなんだから傍から見れば難聴者の授業なんて面倒だと思うかもしれないけれど俺にとってはめちゃくちゃ楽なものになってた。 
なによりも授業の終わりには決まって映画の話が楽しかった。 
俺より詳しいと本気で凹んだなw  
でも楽しそうにノートに映画の内容を書く彼女を見ていると愛らしくて気持ちが和んだ。 
46: :2009/06/04(木) 14:26:56.51 ID:
娘は自分の子供や下の者に使う言葉 

正確にはお嬢さんを下さいが礼儀な

51: :2009/06/04(木) 14:29:09.57 ID:
しばらく彼女の授業を担当していると先輩講師が「よく嫌がらずに面倒みてるなw」なんて同情してきやがった。バイトといえどサービス・接客業に近い塾講師をやっているのにも関わらず髪は明るいし服装はだらしないし香水はきついし・・。 
「いやー、楽しいですよw」 
てめーみたいな野郎に教えられている生徒が可哀相だわwと思いながらその場はかわした。 
時折、講師間で交わされるユウの話。馬鹿にしたようなその会話に反吐が出る。 
こんな空気の悪いバイト先辞めようかと思った。 
でもそれを思いとどまらせてくれたのはユウだった。 
53: :2009/06/04(木) 14:31:52.99 ID:
辞めようか悩んで突入した夏休み。 
夏期講習なるものがあったが彼女は通常授業のみの参加。俺もサークルなんかで忙しくて夏の間は一度も彼女と会わなかった。 
その間にも他のバイト先をサークル内の人に教えてもらったりしてた。 
辞めてもっと割りのいいバイトにしようと思った。 
んで夏休み明け。 
授業が終わったら「大学が忙しいので辞めます」って教室長に言おうと決めていた。
担当表を確認。そこには一人彼女の名前があった。 
久々だなーと思いながら彼女の下へ。 
「久しぶりだねーw」 
ってノートに書くとユウは急ぐようにそれへの返答をペンで書く。 
「先生の授業うれしい^^」って書いてそれを指でさす。 
そして言葉で「やった」って言った。 
そしてまたリンツのチョコレートをくれた。 
俺はバイト規則なんぞお構いなしにその場で口に入れた。 
56: :2009/06/04(木) 14:32:37.26 ID:
「しー」 
俺は人差し指を口元に持っていきそう言った。 
ユウもコソコソとそれをほお張って「しー」と同じ動作をして笑った。 
海かどこかに言ったのだろうか小麦色に焼けた彼女が一瞬可愛いと思ってしまった。
もちろんロリに興味はなかった。 
そういう性的な意味じゃなくて、自意識過剰なのかもしれないけれど、自分が少しでも誰かに必要とされていることが嬉しかったんだと思う。 
ホントすっげー嬉しそうに笑うの。 
中学・高校と共学だったにも関わらず浮いた話は一切なかったし、大学デビュー!と思ってもサークルでは地味な存在だったしね。 
俺が隣に来るだけで喜んでくれる彼女を見てるとなんか無性に嬉しかった。 
もちろん辞めようなんて既に思わなくなっていた。 
55: :2009/06/04(木) 14:32:36.84 ID:
>>一つだけ、一般の人とは違う 

お前にとって一般とはなんだ? 
彼女は彼女だろが 
お前が「区別」してどうする 
彼女にとってはそれが「普通」 


もし俺が親だったらそんな奴に娘は嫁がせたくない 

妄想小説なら続けておk

63: :2009/06/04(木) 14:38:13.28 ID:
>>55

言い意味での『違う』だな。 

それから半年ずっとユウの授業を見ていた。 
成績は概ね良好。 
冬の頃には学校の授業の先取り、応用もこなすようになっていた。 
俺も俺で授業に関係のない算数パズルみたいなもんを持ってきては解かせていた。 
彼女も悩みながらも楽しそうに解いていたよ。 
それになによりもユウと筆談、それに会話をする機会も増えた。 
教室長にも言われたが俺以外の先生とはほとんど筆談すらもしないのに俺には心を開いてくれていると。 
なんかなーwと思ったが悪い気はしなかった。 
俺から彼女についての話を聞くことは少なかったが彼女から俺の大学での話なんかを良く尋ねられていたな。 
後、変わらず映画の話もね。 
そして三月。 
いつも通りの授業だが彼女にとっては最後の授業だった。 
事前に教室長に知らされていた俺は若干の寂しさはあったが新たな旅立ちを祝う気持ちの方が勝っていた。 

67: :2009/06/04(木) 14:39:09.06 ID:
最後の授業は中学校の準備講座だった。 
文字と式辺りまでをサクサクと終わらせていつもの雑談。 
「せんせ、わたし、きょうてじゅくやめるの」 
珍しく雑談で言葉を発してきた。 
「知っているよ。中学校でも元気で頑張ってな」 
俺はいつものようにノートに書き込む。 
「せんせはまたいるの?」 
「いるよー。たまには顔出してな」 
またノートに。 
「せんせ!」 
なんか声が尖ってる。 
70: :2009/06/04(木) 14:40:33.76 ID:
俺の涙腺がフライングしている
72: :2009/06/04(木) 14:41:16.54 ID:
ついつい「どうした?」って言葉を発する。 
「いま、しゃべってるの」 
ああ、なるほど。 
彼女が読唇術を少し身につけていることを知っていた。 
俺は口を大きく開けてゆっくりと会話をした。 
「ごめんね」 
「せんせ、わたしのじゅぎょたいへんたったてしょ?」 
「ぜんぜん」 
「めいわくをかけてごめんなさい」 
「馬鹿wなんで○○ちゃんが謝るんだよ」 
突拍子もないこと言うから早口になってしまった。 
(関係ない話だけど早口は当然理解しにくい。それに区切りすぎるのも良くない。 
大きく口を開けて。なるべく短い文で話すのがよろし) 
73: :2009/06/04(木) 14:42:24.39 ID:
彼女の表情は???ってなった。 
「あやまらないで」 
「うん」 
彼女が席を立つ。 
出口で彼女が口を開ける。 
「せんせ、つくえのなかみてね」 
周囲の視線が気になった。 
いつもそうだったんだが、彼女の独特な喋り方は他の生徒、講師からの好奇な目を浴びてしまう。こっちみてねーで授業に集中しろ!と毎度毎度思っていた。 
「わすれもの?」 
彼女は首を振る。 
俺はおkサインを出して彼女を見送った。 
その日は彼女の授業で最後だったので机の掃除をしながら引き出しの中を覗く。 
そこには二つ折りになった紙が入っていた。 
76: :2009/06/04(木) 14:43:59.60 ID:
「俺先生~、○○ちゃんが呼んでる」 
教室長に呼ばれた。 
俺は紙をポケットに入れて出口に行くと彼女が立っていた。 
その後ろには彼女の母親も立っていた。 
母親に会釈をして彼女の顔を見る。 
「どうした?」 
「しゃしん」 
今ではあまり手にすることのない使い捨てカメラを手にしていた。 
「ん?」 
「いっしょにとって」 
顔を赤らめて言う彼女。ませてるなーなんて思いながらも快諾。 
教室長にツーショットを撮ってもらった。 
78: :2009/06/04(木) 14:45:32.34 ID:
「娘がお世話になりました」 
深々と挨拶をする母親。 
「いえいえ、僕も楽しかったです」 
「ありがとうございました」 
もう一度頭を下げると母親は彼女を連れて帰っていった。 
彼女が車に乗り込み、見えなくなるまで俺は手を振った。 
んで戻って帰宅。 
家に帰ってスーツをハンガーに掛けていた時に例の紙の事を思い出した。 
ポケットを探り取り出す。 
開くとそこには彼女の綺麗な字で 
『一年間ありがとうございました。先生の授業とても楽しかったです』 
と書かれていた。 
可愛らしい絵も添えられていた。 
彼女は絵が得意だった。よくノートに書いていたよ。 
俺はその紙を閉じて財布に入れた。 
そして冷蔵庫からビールを取り出す。 
その日のビールは少ししょっぱかった気がするんだぜw 
79: :2009/06/04(木) 14:46:50.65 ID:
大学二年生になるとやたらサークルが忙しくなった。 
バイト代も貯まってたし、その頃から始めたスロットも調子が良くバイトに入らなくなっていた。 
んで久しぶりに塾に行くと教室長が 
「この前○○ちゃん(彼女)が君に会いにきてたよ」 
5月の中旬だったね。 
「そうなんすか?なんか用でした?」 
「これ置いていった」 
封筒みたいなものを手渡された。 
中身を見ると最後の日に撮った写真の焼き増しだった。 
俺の顔キモw今でもスキャンして撮ってあるがマジできもいw 
そして一枚の紙。 
『携帯買ったのでメールしましょう』 
ってアドレスを添えて書かれていた。 
83: :2009/06/04(木) 14:49:10.71 ID:
なんだそれwと思いながらも封筒をしまいその日は授業をこなした。 
帰宅後思い出したかのように彼女からもらった紙を見た。 
そして携帯を手に取る。 
アドレスを打ち込む。 
本文入力。 
でも送信ボタンは押さなかった。 
なにかいけないことをやっているんじゃないかという衝動に駆られたんだな。 
中学生にメールなんてって思った。 
万が一トチ狂って犯罪チックな展開になったらどうすると思い結局メールは送らなかった。 
そしてそれ以降彼女が塾に来ることはなかった。 
もちろんアドレスの紙もどこかに消えていた。 
87: :2009/06/04(木) 14:52:17.07 ID:
月日は流れて大学四年生。 
単位も残り4単位、そして就職も無事に決まりフラフラしてた。 
そこ頃、大学のサークルの一年後輩の子とも付き合っていた。 
どちらが告白したとか、きっかけなんかも今となっては思い出せないほどのなんとなくま付き合い。 
でも俺にとっては初めての彼女であり。 
初めてのデートであり。初めてのキスであり。初めての体験だった。 
正直期待以下だったなと思う。 
なんだかなー。 
たぶんよっぽどの事がなければこの子と結婚するんだろうか、もし振られたら一生独身かもな。 
当時はそんな感じで焦燥感に駆られていた。 
その頃になるとバイトも再開。 
結局塾講師しかバイトしてなかったなぁ、なんて。 
なんだか無味乾燥な大学生活だったなと思っていたよ。 
そんな感じで大学生活は終了した。 
88: :2009/06/04(木) 14:54:04.04 ID:
社会人生活一年目。だいぶ慣れた(仕事的には、でも既に辞めたかった)頃、夏の日。 
会社の同僚と上司と飲んだ帰り。 
いつもの最寄駅のホームで酔い覚ましにとペットボトルの水を飲んでいた。 
なんか上司の愚痴、説教が多い飲みの席だったので俺の気分は悪く家に帰っても一人なのでなんとなくそこにいた。 
今ではその上司に感謝している。 
その時、そこにいなければ彼女と再会はしていなかったかもしれないからね。 
突然後ろから声が掛かった。 
「せんせ」 
振り返ると学生が一人。 
すぐに彼女だということは分からなかった。 
「おぼえてる?」 
たどたどしい喋り。ようやく気づく。 
変わらず地味な子ではあったが三年の月日が彼女を大人にした。 
制服にも新鮮さを覚えた。 
考えてみれば高校生の歳になったのか。 
小学生のあの子がな・・。完全にオサーンだったw 
90: :2009/06/04(木) 14:58:25.74 ID:
早く続きを早く!
91: :2009/06/04(木) 14:58:47.28 ID:
「○○ちゃんか?」 
彼女は笑って頷いた。 
そしてノートを取り出すと「暗いから筆談で」と書いた。 
おいおい、今はほって置いてくれよなんて思った。でもお構いなし・・。 
「仕事の帰りですか?」 
変わらず綺麗な字を書くもんだなと感心しているのもつかの間、 
「お酒臭いよ」と書かれた。 
そんな匂うかなと思いながら俺も自分のペンを取り出してノートに書き込む。 
「社会に出れば分かる」 
「体は大事にしないと」 
「言うようになったね」 
久しぶりの筆談だった。 
パソコンばかり打っていたので文字を書くのも久しぶりだった。 
94: :2009/06/04(木) 15:00:43.31 ID:
「それにしても久しぶりだね」 
「そうだね」 
「でも高校生がこんな遅くに出歩いてていいのかよ」 
「遅いってまだ九時だよ」 
「十分遅い」 
「友達と遊んでたの」 
「夜遊びも程ほどにな」 
「厳しいよ、先生」 
「でも元気そうで何より」 
「元気じゃないよ」 
「どうして?」 
「先生がずっとメールくれなかったから」 
彼女の顔を見る。悪戯に笑っていた。 
95: :2009/06/04(木) 15:00:45.42 ID:
この展開だと、逆に中学時代を知らなかったのはプラスに働くな。 
下手にそのぐらいの時期を知っていると恋愛対象になりにくそうだ。
97: :2009/06/04(木) 15:01:28.03 ID:
ああ、あの時のことか・・。 
「あの紙なくしちゃったんだよ」 
バレバレの嘘。文字も焦っていた。 
「じゃあ、今日は教えて」 
そう書くと彼女は携帯を取り出した。俺は参ったと言わんばかりに携帯を取り出す。そしてお互いに交換する。 
当時はいい年こいてアドレスに付き合っていた彼女の名前を入れていたんだが、案の定彼女に突っ込まれた。 
「彼女さんの名前?」 
「そうだよ」 
「先生モテるね」 
「どこがだよw」 
「私は彼氏の一人も出来ないよ」 
「意外と可愛いのに」 
ちょっと調子に乗って意地悪を言う。 
98: :2009/06/04(木) 15:02:33.97 ID:
「じゃあ先生が振られたら彼女にして」 
え?俺は思わず彼女を見た。 
彼女はペンで何かを書く。 
「冗談だよ」 
「からかうのはやめろw」 
そして彼女はノートを閉まって携帯を指差す。 
ボタンを押す仕草。 
「わかってるよ」 
俺はベンチから腰を上げて彼女と一緒に歩き出し改札を出た。 
そして急に立ち止まってバッグを漁ると懐かしいリンツのチョコを出してきた。 
どんだけ好きなんだよw 
と思いながらもありがたく受け取る。 
口の中で溶かしながら食べるそれは口に残るアルコールの味と混ざった。 
99: :2009/06/04(木) 15:03:23.30 ID:
ロータリーに出向くと彼女の母親が待っていた。 
うわwこんな酔っ払いの姿見せたくねぇwと思いながらも挨拶。 
言葉は交わさないまま俺は帰宅した。 
そしてその時は彼女にメールをした。 
『勉強も頑張れよ』ってな感じのを送ったと思う。 
『先生もお仕事頑張ってね』って返ってきた。 
今は先生じゃねーけどなw 
それから彼女とのメールのやり取りが少しずつ始まったんです。 
102: :2009/06/04(木) 15:04:44.72 ID:
毎日がルーティンワークな社会人二年目。 
大学で出来た彼女とはまだ続いていた。 
でも彼女のほうがいい所に就職して俺は若干負い目を感じていた。 
それに会う機会も月に一、二回。付き合っているのかって感じだったw 
そんなつまらない生活に一通のメールが届いた。 
ユウからだった。 
数ヶ月ぶりのメール。何気なく開いてびっくり。 
『この前全国のろう学校主催の絵画コンクールで金賞を貰いました』 
ほうほう。すごいじゃないか。 
103: :2009/06/04(木) 15:05:25.40 ID:
この小説、どこで売ってるんだ?
104: :2009/06/04(木) 15:08:15.54 ID:
『おめでとう』 
『ご褒美下さい』 
益々マセガキになりやがってwwと思った。 
『高いものは買えないぞー』 
『デートして』 
馬鹿かwと思った。 
『冗談はやめろよー』 
『冗談じゃないよ。本気だよ』 
『彼女いるんだぜ?』 
正直それは逃げるためのいい訳だった。 
付き合っていた彼女のことを思って言ったわけじゃない・・。 
106: :2009/06/04(木) 15:09:05.80 ID:
『そうだよね。忙しいのにごめんなさい。またメールします』 
って返ってきた。 
俺もだらしない男だわな。少し可哀相に思っておkの返信をした。 
『嬉しい』 
フラグとかそんなことは当時

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする